隆巴

隆巴

1931年長崎生まれ。

1950年、俳優座付属養成所入所。舞台、映画、TV女優として活躍。劇団俳優小劇場創立メンバー。
1957年、俳優座の後輩だった仲代達矢と結婚。役者として頭角を現し始めたばかりの仲代の才能を認め、そのサポートに徹するため女優を引退。その後、1960年代後半から「隆巴」のペンネーム(父・隆蔵、母・巴の名から)で脚本家として活動、映画、TVなど多くの作品を手掛けた。

1975年、自宅の小さな稽古場に集う若手演劇人に演出の稽古のつもりで指導をしたのをきっかけに、無名塾を仲代と共に設立、次代の魅力的な俳優を育てようと公募をスタート。また、無名塾公演では、脚本・演出を担って本格的な舞台創りに取り組み、毎年、全国で100ステージを超える公演の全てを常に見守り、心血を注ぎ続けた。演出代表作に「リチャード三世」「どん底」「ソルネス」など。「ハロルドとモード」(仲代演出)では女優としてメインキャストを演じた。1996年、すい臓がんのため65歳で他界。

【主な作品】

シナリオ…
映画「いのちぼうにふろう」、TV「釣忍」「三十ふり袖」「砂の器」他多数。
戯曲………
「渋谷怪談」「ルパン」他。
演出………
「令嬢ジュリー」「ソルネス」「マクベス」「どん底」「肝っ玉おっ母と子供たち」「リチャード三世」他多数。